今ちょっとドラマが中休み期に入っているので、レビューをあげられる番組がありません。というわけで、ナショジオの「恐怖と緊迫の事件簿」の感想でも。
エピソード2「敵地に墜ちたパイロット」
ボスニアで撃墜されてしまったアメリカ空軍パイロットの話。飛行機は撃墜されたがパイロットは辛くも脱出。だが落ちた場所は森とはいえ敵地だった。敵対勢力が探す中、必死で逃げて連絡を取ろうとする話。
よく助かったものだなあと思う。驚いたのは当時彼を捕まえようと陣頭指揮を執っていた人も、TVに出て喋っていたことだった。逃げられた当時は煮え湯を飲まされたような思いでいたのではなかろうか。あまりその辺りはわからなかったが。
エピソード3「地獄の高潮」
オーストラリアのシドニー/ホバートで行われるヨットレースが、すさまじい嵐のせいで地獄のサバイバルレースと化してしまった話。早めに棄権すれば危ない目にあわずに済んだのだろうが、多くは嵐と対決することを望んでしまった。結果として幾つもヨットが転覆してしまい、救助チームは嵐の中必死の捜索活動を行うこととなる。
ふと思ったのだが、これが日本だったらヨットレースの出場者達には非難の集中砲火が浴びせられたのではないだろうか、ということ。おそらく自己責任という言葉がまた、飛び交ったのではなかろうか。だが番組内では一度もそのような言葉は出てこないし、救助に行った人達も「助けに行くのが当たり前」というようなスタンスだった。根本的に考え方が違うのか、それともあえて映さなかっただけなのか。
驚いたのは優勝したヨットのデザイン。日の丸の帆に「さよなら」と書かれていた。他の船を遥か後方に引き離す、という意味合いでつけられたのだろうか。
エピソード4「アポロ13」
アポロ計画のひとつ、アポロ13号。13号は2台の先輩のように、月面着陸する予定であった。だがミッション中にタンクが爆発し、乗組員達は死の危機に晒される。
初めて知ったのだが、この頃アポロ計画は一般層にはやや飽きられており、TVなどでもニュースの価値がないとされてあまり報道されなかったのだそうだ。それが突然の事故で、一気に国中の注目を集めてしまった。皮肉な気もする。
このままでは乗組員達は地球に帰って来ることができない。地上のチームは頭脳を結集し、彼らを生きて地球に戻す為、あの手この手を考える。そして、乗組員は生きて戻って来ることができた。これは、素晴らしいことだと思う。事故は悲惨だ。だがこの事故から得たものも多かっただろう。