楽しみにしていた欧州選手権ですが、色々と都合があって生観戦はできません。そんなわけで録画したのですが、どうも延長されたらしく受賞式の模様がばっさりカットされてました。
……悔しい〜。メダル持って笑顔の三人の姿が見たかったのに〜。
まあ、それはさておき、感想をば。放映はさすがJ-Sportsだけあって、うっとうしい煽りも無く、延々とひたすら選手の演技を流してくれました。そして何より、実況と解説がいいんです。実況は出しゃばらず、解説は適切で。
ネックを言えば今回はちょっと声とバックの音楽のバランスが悪く、ところどころ聞き取りにくかったんですが、そんなのは微々たるもの。J-SPORTSよ本当にありがとう。おかげで演技を堪能できたわ……たっぷり4時間あまりのフィギュアで満腹です。
でも明日は女子シングルフリーがある……そして明後日は全米男女が……。
さて、ペアは大方の予想どおりドイツのサブチェンコ/ソルコビーが二十点近い差をつけて優勝しました。おめでとう。二位はロシアのペトロワ/ティホノフ、三位は地元のシュデク夫妻。こっちも早く見たいなあ。
ここでいつもなら各選手の感想を書くんですが、ちょっと時間が無いので途中までです。書けたら残りを追加します。
グレゴール・ウルバス スロベキア
曲は
「マスク・オブ・ゾロ」衣装はそれにあわせて、黒いシャツとズボンに赤いサッシュを巻いています。背中には赤い「Z」の文字が(笑)そこまでやるんならアイマスクも欲しかったかもなあ……。
スロベキアってあまりフィギュア選手見た記憶無いんですが、なかなかいい演技ですね。一つジャンプが抜けましたが、他はどれもちゃんと飛んでます。表現も曲とあってていい感じ。
PB更新も納得ですね。
カレル・ゼレンカ イタリア
イタリアの男子シングルの選手って初めて見たような……コーチがK・ゼレンカ・シニアとなっていましたがお父さん?
曲は映画
アレキサンダー、衣装は赤、白、黒の派手なもので、アレキサンダーを意識しているぽいですね。心なしか髪型も、あの時のコリン・ファレルと似ているような……。
3アクセルの予定がすっぽぬけてダブルに。続いて3−3のコンビネーションを二つ。うーん、伸びやかで流れるようなスケーティングでいいではないですか。また一人、いい選手が出て来ましたね。途中で曲調が変わりますが、ステップ中につまづいて転倒してしまいました……惜しいっ。
その後着氷がちょっと乱れたりもしましたが、総じて転倒はあったもののいい演技だったと思います。PBを更新し、この時点でトップに立ちました。
ところで、一瞬映った客席にいたのはアイスダンスのカッペリーニ/ラノッテ? いや自信はないんですが。
クリストファー・ベルントソン スウェーデン
SP七位と好発進につけたベルントソン君。衣装はNHK杯と同じ派手なシャツに黒ズボン。曲も同じ
サタデー・ナイト・フィーバーに、何曲か組み合わせたものですが……途中でX JAPANのForever Loveが入ってませんでした? タイトル思い出せなかったんで弟に聞かせたら「多分間違い無い」と言われました。
最初はトリプルアクセルでしたがここで転倒。次はルッツとトウループのコンビネーションで、こちらは問題なく決められました。ですが次の3アクセルがオーバーターン……うーん、厳しい。その後もコンビがすっぽぬけて2−2になったり、トリプルジャンプで転倒したりと波乱が続きます。
一度曲調がゆっくりになり、そしてまた賑やかになります。頑張って踊ってくれました。その意気や良し。最後の二つのジャンプも決まり、ラストは悪くなかったです。でもちょっと惜しかったかなあ?
解説ではクラシカルな曲も見てみたいと言われていました。
ジャマール・オスマン スイス
ランビエールが欠場しているので、彼が1番手ということになります。初めて見ました。中東の血が入っているのかな? 黒髪のエキゾチックな選手です。手足が長いですね。
曲は出ませんでした(汗) 衣装は玉虫色に光る特徴的な上下。ショートでPBを更新したとのことです。
最初は3−3のコンビネーション。高くて綺麗だ。続いてダブルアクセル。長身で手足が長くて、で動きが大きいので見栄えがいいです。うーん、なかなかいい選手じゃあないですか。フリップジャンプは着氷が乱れてましたがループはお見事。スピンも軽やかで綺麗に回ってます。
ドーナツ→ビールマン? 柴田君程じゃないけどビールマンっぽい感じでしたね。今後挑戦していくのかな。 その後も3連続コンビを決めたりといい感じだったんですが、終盤のジャンプで転倒してしまいました。…惜しかった。
とはいえPBを更新しました。嬉しそうです。
ヤニック・ポンセロ フランス
今年からシニアにあがったポンセロ君。四回転ジャンプを飛べるのですが、すぐ上があれだけ強烈なインパクトを持つ選手だとやりにくそうです(ジュベールとプレオベールね)
曲は
「ダ・ヴィンチ・コード」、衣装は赤い縁取りの黒いシャツに黒ズボン。
最初は3アクセルからのコンビの予定でしたがコンビにできず。次は大技クワドに挑みましたがこれも転倒。その次のジャンプは決まりましたが、続いてジャンプで二回転倒してしまいます。うーん……どうしちゃったんでしょう(ここでお客さんから励ましの拍手が)ポンセロ君の演技は続きます。そして次は3サルコウ−3トウループのシークエンス。決まった! お客さんから一斉に拍手が贈られます。
その後は頑張って残りの要素を決めてくれました。とはいえ三回の転倒は痛い……演技後も落ち込んだ様子ですし、スコアも当然伸びませんでした。
うーんでも、ポンセロ君成長したと思いますよ。去年の世界ジュニア、SPで1位につけていたのに、転倒からガタガタッと崩れて三位でしたから。今回は最初に失敗したけれど、後半持ち直した。精神的に強くなったのではと思えます。
アントン・コワレスキー ウクライナ
曲は
Beethoven's Last Night、アマゾンのレビュー見た感じだとスケートとしてはポピュラーなのかな? 衣装は黒地に白い飾りがついています。
最初の3アクセルは回転不足っぽいです。次の3−3コンビは問題無し、ですがその次の3−3では手をついてしまい、かなり強引な感じでした(転倒はしませんでしたが)ステップ中にもつまづいたり、壁にぶつかりかけたりとミスが続きます(夢中になりすぎたのかしら?)
終盤どうにもスタミナが切れて来たらしく、ステップアウト等のミスを連発していました。SPで思ったよりも高順位につけて緊張しすぎていたのかもしれません。
ちょっと残念な気かになってしまっていました。
セルゲイ・ダヴィドフ ベラルーシ
ベテランのダヴィドフ選手。曲は
ドン・キホーテ、衣装はそれを意識してかちょっと時代っぽい感じです。
最初のコンビネーションは3A−3T。とても高久あがったので驚いてしまいました。そして3アクセルをもう一つ。次のコンビネーションはちょっと荒いかな。静止して演技をしている辺りでちょっとよろけたのが残念。
最終グループの中で彼だけは4回転をやりませんでしたが、ジャンプ自体はどれもきっちりトリプルを決めて来ました。ただ、終盤ちょっと曲から遅れていたような気が……。後ちょっとあまりドン・キホーテっぽさを感じなかったんですよね。もう一ひねりくらい欲しいかなと思ってしまいました。贅沢です。
PBを更新してこの時点でのトップに。
ブライアン・ジュベール フランス
衣装はお馴染みのコウモリの翼みたいな飾りのついたもの。今回見ていて思ったのですが、ジュベールって凄く筋肉ムキムキって感じですね。今回ロシアの選手とか、細っこい子が多かったので余計そう感じました。曲はロミオとジュリエット。
最初は4−2のコンビネーション、これは問題無く決まりました。ですが次のサルコウがトリプルに(ここはクワドをしていた筈)次のアクセルは綺麗に決まり、ステップも乗っていて見栄えがします。ですが次のジャンプも3回転…うーん。万全とは言い難いな。大きなミスは無いんですが……。
GPシリーズの時の彼はこんなもんじゃなかった筈。最後のコンビは二つ目がシングルジャンプだったし。ジュベールもそれがわかっていたのか、演技後もちょっと微妙な感じでした。
とはいえ、ここでダントツのトップに。
トマシュ・ヴェルネル チェコ
誰もが認める優勝候補のジュベールを押さえてのSP1位。きっとチェコでは昨日はヴェルネル君の話題でもちきりだったことでしょう。
衣装は黒地に白と赤の飾りが入っています。曲は
Mystic Spirit Voices
彼も最初は大技に挑んで来ました(今回多い気が……)ところがここで転倒。出足からつまづいてしまいました。次にトリプルジャンプを二つ続け、そして3連続のコンビネーション……最後のがシングルになっちゃってます。
フライングスピンの入り方はいいですね。すごく「ふわっ」て感じです。3アクセルがステップアウトしちゃいましたが、ループは綺麗だしステップの表現もいいです。そして最後のフリップジャンプ…惜しい、ここですっぽぬけてシングルになっちゃいました…。演技後本人も苦笑い。きっと気負い過ぎちゃったんですね。
とはいえPBを更新してこの時点で二位につけました。コンビネーションを一度しかやってない割にはスコアが取れてますね。
アンドレイ・ルタイ ロシア
残りの二選手の思わぬ不調で、ロシアの期待がかかっちゃった感のあるルタイ選手。曲は現代風にアレンジした、ヴィヴァルディの四季。衣装は濃紺にヒイラギの葉っぱみたいな形の白い模様が入ってます。
最初の3アクセルは着氷がやばいです。次は大技4回転からのコンビネーション。4回転は飛べましたがコンビにはできませんでした。次の3−3コンビも軸が危なっかしい気が。続くルッツがようやく綺麗に決まりました。ここでドーナツスピンが入ります。
ステップは悪くないんですが、ちょっとよろけたような……。どうにもこうにも終盤でスタミナが切れたらしく、スピードが落ちた感じがしてしまいました。うーん、いいものを持っていると思うんだけどな。
演技後はほっとした表情を見せていました。大きくパーソナルベストを更新できて良かったようです。全くのノーマークからの4位は立派だよ!
アルバン・プレオベール フランス
フランスの二番手でGPファイナルにも進出しましたが、SPでは6位と微妙な位置。
曲は映画の
「マスク」と、他二曲。衣装は前と同じ派手な奴です。でもこういう格好が似合うのよね、彼。
リンクに入って来るところはいつもと同じでひょうひょうとしているように見えます。さて最初のジャンプですが、ここでやってきました四回転を(彼が飛ぶの初めて見た)しかもすごく綺麗に決まったので驚いてしまいました。プレオベールが四回転飛んだのって初めてじゃないですか?(昔をあまり知らないので違っていたら補足お願いします)
次は3−2−2のコンビを決め、ここで小さくガッツポーズ。ステップでノッてきたようです。やっぱり彼の演技は見ていて楽しいな〜。アクセルがダブルになっちゃったりしたけど気にしな〜い、ダンスダンスで盛り上げます。お客さんも喝采。ですが途中のコンビネーションが2−2になってしまいました。とはいえ、最後も盛り上げて締めたのはエンターテイナーの本領発揮といったところ。
演技後コーチが抱き合って喜んでました。本人は演技後もエンターテイナーぶりを発揮してましたが……。
とはいえ、ジャンプのすっぽぬけが響いたのか思ったように得点が伸びず、200点を越えることができませんでした。ちょっと残念。アクセルが二つともダブルだったのと、中盤の2−2コンビ、これを全部トリプルでできていたらかなりの上乗せになったと思うんですが……。
ケヴィン・ヴァンデルペレン ベルギー
最終滑走はNHK杯にも来ていたヴァンデルペレン選手。曲は
パイレーツ・オブ・カリビアン、衣装は曲とあわせて赤の海賊ルック。うーん、今一番海賊ルックがにあう選手は、このヴァンデルペレン選手だろうなあ。
メダル圏内の最終滑走ということで気合いが入ってそうです。最初に飛んだのは大技四回転。決まりました! 次のアクセルはダブルになっちゃいましたが……。
三つ入れられるコンビネーションは、最後こそ2−2になってしまいましたが、残りは両方とも3−3を決めました。スピンもステップもいい感じ。演技後ガッツポーズを見せてくれました。
そしてどきどきの得点発表。PBを更新して、ここでベラルーシのダヴィドフ選手を抜いて3位。メダル確定です。見ている方が幸せになりそうな喜びようでした。おめでとう!