女子のフリーです。相変わらずあれこれ入ってますんで、今回は追っかけ再生モードで鑑賞(説明書読んだらうちのレコーダーにもちゃんとこの機能あった)
例によってまーた煽りやら何やらが入りますがまあいいです。アイスダンスの二人はダイジェストじゃなく、全部をやってくれても良かったんじゃないですかフジTV。ゴールデンタイムにダンスをやることで、視聴者のダンスへの興味も上がるかもしれないし、未来のフィギュアスケーターを夢見る子達の中に「この競技をやりたい!」って子が出て来るかもしれないじゃないですか。きっとアイスダンスの逸材だってどっかに眠ってると思うんですよ。
ショートのダイジェスト、四位の恩田選手をカットしたのは許せん。
ちなみに噂の実況を聞いたうちの母「気持ち悪い声だね」と言っておりました。そーです、気持ち悪いんです。自己陶酔が限りなく入ってて。あれが許されるのは佐久間学だけですよ(のだめカンタービレに出て来る評論家)
武田奈也
おお、いきなり奈也ちゃんです。全日本の時と同じオレンジの肩紐ドレスですね。曲はTango Jealousie
最初の3ループが綺麗です。でも次のフリップはすっぽぬけ……うーん、やっぱりまだ演技の確実性に難がありますね。ジャンプがもっと綺麗に決まってくるようになったらなあ……。スピンとスパイラルはとても綺麗なんですけどね。
それ以降は目立ったミスもなく、長い手足を生かして存分に滑ってくれました。パーソナルベスト更新です。
太田由希奈
曲は「ファイヤーダンス」ズコウスキー選手も使ってましたね。衣装は曲にあわせて、オレンジに赤を重ねたドレスです。裾が炎っぽい。お洒落。
ルッツはちょっと着地で踏ん張ってしまった感じでした。やっぱり姿勢は綺麗です。コンビネーションも概ね決めて来ました。途中のイナバウアーの姿勢がいいです。
終盤になってちょっとスタミナが切れてきたかな? 2−2コンビは3−2を予定していたんじゃないかと思いますが……。ステップやスパイラルはどれも本当に綺麗で、指先にまで神経が行き届いているのがわかります。
最後の最後でジャンプを転倒……惜しかった。スコアもそんなに伸びず、残念です。でも太田さんは滑りきれたことに満足そうでした。
澤田亜紀
お馴染みのブルーの衣装。曲は
Paint It Black
中盤のルッツがすっぽぬけてダブルになってしまったのを除けば、目立ったミスは無かったです。踏ん張り気味や軸が斜めになったジャンプもありましたが、演技としては今シーズン1番のできだと思いました。スパイラルも足がよく上がってましたし。
終盤のアクセルのシークエンスはなんか亜紀ちゃんぽくていいなあ。パーソナルベストを更新しました。
恩田美栄
最終滑走グループのトップは恩田選手。こちらは
レッド・バイオリンで赤ドレスです。
ううーん、惜しいなあ。中盤のスパイラルシークエンスの後の3ループジャンプがとても綺麗だっただけに、その後のルッツがすっぽぬけてシングルになったのが惜しまれます。他にも着地が微妙なジャンプが幾つかありました。
演技後落ち込んだ表情を見せていました。
中野友加里
ピンクの衣装に、
プロコフィエフのシンデレラ。さあ、今日こそは完成形が見られるか? と楽しみにしていました。
最初にいきなり飛んで来たのは大技トリプルアクセル。またまた勝負に出ました、中野さん。しかもここで転倒。見ているこっちがちょっと呆然としてしまいましたが、この後が凄かったです。
転倒なんてまるで無かったかのように、演技続行。今までは中盤のジャンプがすっぽぬけてダブルになりがちでしたが、今回はきっちりトリプルを決めて来ます。表情も柔らかいし、得意のスピンも早くて見応えあります。おお、いいぞいいぞ。最初に転倒こそあったけれど、今シーズン1番の演技なのではないでしょうか?
終盤のスパイラルの時はとても可愛かったです。最後のダブルアクセルも綺麗に決まって、当然のごとくパーソナルベストを更新しました。転倒はあったけれどいい演技でした。それにしても凄いモチベーションの高さだ……。
浅田真央
金の飾りのついた赤い衣装で、曲は「チャルダッシュ」です。この前、昔買ったCDを何気なく引っ張り出して聞いていたら、最後にこれが入ってたんでびっくりしました。
最初は大技のステップからのトリプルアクセルなんですが……決まった! NHK杯ではステップアウトしてしまったんですが、今回は着地も文句無しです。次のコンビネーションはループがダブルになってしまいましたが、些細なミスです。後はもうパーフェクトとしか言いようのない演技を決めてくれました。ジャンプも高いしスパイラルもステップも綺麗です。
演技後ガッツポーズ、お客さん総立ちで拍手。そして浅田真央選手は涙ぐんでました。きっと凄いプレッシャーとかあったんだろうなあ……。自分自身との戦いに勝てたんですね。
スコア211……国内とはいえとんでもないスコアです。
村主章枝
ショート5位と出遅れてしまった村主さん。お馴染みの紫とオレンジの衣装に「魂の歌」です。
最初のうちは調子良く滑っていた感じだったのですが、途中のフリップジャンプは明らかに回転が足りていません。着地も妙でした(シークエンスではなくコンビを予定していた筈)その後のダブルアクセルの後のサルコウも変でした。回転が足りない上に、どうもエッジを引っ掛けたんじゃないかと……。明らかに戸惑った感じでした。
どうもサルコウの失敗でタイミングがズレたのか、終盤は音楽とあってない感じがしてしまいました。ご本人の元気もちょっとなかったような気も……。
それがわかっていたんでしょうね。得点待ちの間も能面のように表情が無くなっちゃってて、見ていてちょっと居たたまれなくなりました。
安藤美姫
黒と銀の衣装に、
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。メイクはもうちょっと何とかならないかなあ……あんまりきついメイクじゃない方が、安藤さんは可愛いと思うのですが。
今度こそちょっとは安心して見ていられるかなと思っていたら、とんでもないアクシデントが待っていました。最初の大技3ルッツ−3ループはループの着氷があれだったものの成功。次の3サルコウも無難に決まり(ここ、実況の野郎ぜーったい4回転を入れてくると思ってたんだろうなあ……声が明らかに失望してた感じでなんかムカついた)その次のフリップジャンプは高さがあっていい感じ。
スパイラルは足が高くあがってとても綺麗。コンビネーションも決めて「よしよし、この分なら大丈夫そうだな」と思った矢先に3フリップで転倒してしまいました。一瞬倒れ込む安藤さん。不安になる私。起き上がって演技続行する安藤さんですが、様子が変です。ダブルアクセルを飛び、スピンの後で演技が止まって棒立ちになってしまいました。強ばる表情。ヤバい! さっきのでどこか痛めたか!?
ここで解説「実は昨日のショートで肩が外れてしまってたんですね」ええ〜そんなの聞いてないよ(当り前)というかグランプリファイナルに続き、何だってこう立て続けに不運に見舞われるのか……。
一瞬「このまま棄権!?」と考えてしまいましたが、安藤さんは演技続行です。次の要素は腕を激しく動かすストレートラインステップシークエンス……肩が外れているということは凄まじい痛みがあるはず。場内からは安藤さんを応援するべく、励ましの手拍子が(録画にも関わらず、TVの前で「頑張れ、頑張れ、後少しだ!」と言っちゃった私)そして安藤さんはやりました! 最後まで滑りきりました!
いやもう本当に良く頑張ってくれました。浅田真央選手が完璧な演技を決めて、化け物のようなスコアを叩き出したのは素晴らしかったのですが、今回の感動大賞は安藤さんにあげたいと思います。
浅田舞
あれ、白鳥の白い衣装じゃないんですね。今回は白いアクセントの入った黒い衣装でした。曲は同じ
「白鳥の湖」
これだけ波乱に満ちた大会で、最後で滑るのってかなりしんどいんじゃないかと思いますが……なんか表情固い気がします。
それにしてもバカ実況……今から滑るのは「浅田舞」選手で「安藤舞」選手じゃないぞ。選手の名前ぐらいちゃんとコールしろ。これがNHKなら大量に抗議くらって番組後にお詫びが入るんですが、民放なので何もありません。面白くない。
最初のルッツジャンプは問題なかったんですが、次のフリップジャンプは両手をついてしまいました。明らかにどっかにひっかけたんじゃないかという気がします。そして続くループがすっぽぬけてシングルに……これはきつい。
ストレートラインステップは軽やかで可愛らしいです。やっぱり白い衣装が良かったかも。
スコアが伸びず、8位という結果に終わっちゃったのはちょっと残念でしたね。でも、今の女子シングルはいい選手がごろごろしてるからなあ……。
優勝は浅田真央、2位は安藤さん、3位は中野さん、4位は村主さん、5位は恩田さん、6位は澤田さん。
トップ3は世界選手権に、続く4〜6位は四大陸に出ることになります。
最後は世界選手権の代表発表で終わりました。ダンスは渡辺/木戸ペア、男子は高橋君と織田君。女子は浅田真央、安藤さん、中野さん。
色々波乱もあったけれど、世界選手権に出るのにふさわしい顔ぶれが揃ったと思ってます。本当に凄い大会でした。