LOST シーズン2 COMPLETE BOX
第59回エミー助演男優賞を、ロック役のテリー・オクィン氏がめでたく獲得しました。おめでとうございます。
取れるとは思ってなかったので凄くびっくりです。インペリオリかシャトナーだと思ってたのに。ううーん、ここらで一つオクィン氏にも賞をあげておかなきゃって思われたのかしら。
嵐の中、ジャングルを歩くデズモンド、チャーリー、ハーリー、ジン。歩きながらチャーリーとハーリーは、DC社のアメコミヒーロー、スーパーマンとザ・フラッシュはどっちが速いかで討論をしています。ハーリーはフラッシュ派、チャーリーはスーパーマン派のようです(そーいやフラッシュ実写化の話はどーなったのかねえ……実写するなら3代目のウォーリー君でやってほしいぞ。いい加減ぐでぐで悩むヒーローの話飽きた)まあ見る人のほとんどにとってはたわいもない話ですが、アニメで本当にこの二人がスピード比べやってたのを見た私には結構笑えるシーンでした。
ところが歩いている最中に、チャーリーが埋もれたワイヤーを踏んでしまいます。どこかから飛んで来る矢。それが喉に刺さり、チャーリーは息絶えました……。
そして次の瞬間見える様々なヴィジョン。ケーブルを握るハーリー、空から落ちて来る何か。木に引っかかった人間。デズモンドはまたヴィジョンを見たのでした。気づくと彼は浜辺で釣竿を握っていたのです。
まあ、そんなこったろうと思ったけど。
今週のフラッシュバックはデズモンド。彼のフラッシュバックの中ではもっとも時間軸の古いものです。彼はかつて、修道院に入ろうと修練を詰んでいた時期がありました。最初の沈黙の試練(だと思う)に合格し、キャンベル修道士から僧衣を貰います。キャンベルは彼がやり遂げられるとは思わなかった、とコメント。何でもデズモンドは神から啓示を受けてここに来たらしい……マザー・テレサが言ったのなら説得力がありますが、デズモンドに言われると微妙な気分です。
ところが修練の期間中に(修行みたいなもの。これを終えないと請願を立てて修道士にななることはできない)、一人の若い男が殴りこんできます。妹にひどいことしやがってと殴られるデズモンド。……一体何をした、おまい。
しばらくするとデズモンドは外に出て、その男性の家を訪ねます。彼は妹のルースと暮らしており、彼女はかつてデズモンドと婚約していました。デズモンドはルースとの結婚式をドタキャンして修道院に入ってしまっていたのでした。……おいおい。
デズモンドは自分が修道院入りを決めたのは、神の啓示を受けたからだと説明しますが、ルースはただ単に逃げたかっただけ、何故あんな仕打ちをしたのかと言います。派手に責めているわけではありませんが、深く傷ついたのは確かなようです(当たり前か)
修道院に戻って来たデズモンドですが、修行に身が入りません。あげくの果てに修道院で作っている、高価なワインを勝手に空ける始末。あんた、たたき出されても文句は言えないのでは。
そして案の定、デズモンドは除名されることになってしまいました。理由を問うデズモンドに、キャンベルは君には神様がもっと別の運命を用意している。それは大切なことだ、と説明。なんか、フィオヌラ・フラナガン演じた宝石店の主人みたいな台詞だなあ、と思っていたら……最後キャンベルの机の上に、二人のツーショットの写真が飾ってありました。知り合いかい! どーでもいいけどフィオヌラ・フラナガンって、映画「アザーズ」に出てたよねえ確か。
さて、キャンベルにワインを運ぶ車に同乗していくよういわれ、デズモンドはワインを積み込みます。ワインを運びにやってきたのはペニーでした。これが二人の出会いだったようです。運命の出会いか?
島の現在。空から降って来るのが自分に関わりのある人間だと気づいたデズモンドは、ハーリーを呼び止めケーブルについて尋ねます。「また例のヴィジョン?」と尋ねるハーリー。デズモンドは肯定し、島に誰かがやってくる、ヴィジョンのとおりに行動したいと言います。ハーリーは不審気でしたが結局一緒に行くことに。
デズモンドはまずジャックのところに行き、足首を捻ったので応急キットを貸してくれと言います。応急キットを手に入れると、今度は浜辺のジンのところへ。ジンはいつものように魚採りに精を出していました。どうやって誘えばいいかと思案するデズモンドに、任せておきなというハーリー。そして「キャンプに行こうぜ」と簡単にジンを誘い出してしまいました。ジン、島に来た当初に比べると格段に愛想良くなりましたね。今週披露していた韓国語の怪談は何言っているのかさっぱりだったけど(キャンプの時の怪談ってどの国も一緒なんでしょうか)
続いてデズモンドはチャーリーに声をかけます。チャーリーはあまりデズモンドと関わりあいになりたくなさそうでしたが、「島に誰かが来る」と言われるとやはり気になるもの。四人で出立します。なぜかギターを持っていくチャーリー。
浜辺を歩いていくと、以前も登場したケーブルがありました。ハーリーはこれを伝ってジャングルの中に踏み込んだ、と説明。行こうとしますが、デズモンドはもう遅いからここでキャンプしようと提案。焚き火を囲んで話をしていると、ヘリの音が聞こえて来ました。救助のヘリかも! と興奮する男達。ところが男が変です。トラブル? この島には普通に入れないとか言っていましたが、妨害装置のようなものがあるんでしょうか。あのヘンリー・ゲイル氏もそれで落っこちたとか? 画面が暗いのでよくわかりませんが、謎のヘリは墜落してしまったようです。ですが、その前に誰かが脱出したようでした(画面が暗すぎて見ている側は何が起きているのかさっぱり)
島に来たのはペニーではないかと考えているデズモンドは、すぐに救助に向かおうとします。ですが「夜のジャングルは危険だ。夜明けまで待とう」と反論されてしまいました。歯噛みしつつも待つ羽目に。
ジャングルを進んでいく四人。歩いていくと少女の人形が落ちていました。ルソーの罠? と一瞬懸念されましたが、ただの人形でした。そしてすぐ近くに、上着とバッグが引っかかっています。中からは外国語で「キャッチ22」とタイトルが書かれた本が。その本のページには、あのデズモンドとペニーが別れる間際に撮った写真が挟まっていました。ますます確信を強めるデズモンドですが……あのう、来たのが本人とは言い切れないのでは? 写真渡して「この男の人を探して来るように」って、誰かに頼んだのかもしれないじゃないですか。デズモンドの写ってる写真これ一枚しかないのかもしれないし。誰か突っ込んでくれ。
進むうちに雨が降り出します。雨が降るということは、問題の時間が近づいてくる瞬間。どうもデズモンドは、「チャーリーを死なせる」=「ペニーを助ける」だと考えているみたい。どうすればそういう結論になるのかはよくわかりませんが。チャーリーの死ばっかり見えるのが引っかかってんでしょうか。
やがてハーリーとチャーリーが冒頭の論争を始めます。注意深く足許を見ると、例のワイヤーがありました。それをチャーリーが踏むまで黙って見ていたデズモンドでしたが、最後まで冷酷に徹しきることができず、結局はチャーリーを助けてしまいます。唖然とするチャーリー(そりゃそうだ)これが原因でペニーを失ってしまったに違いない、と思うデズモンド(だからなんでそうなる)
やがて草地に出ます。デズモンドは峰を指差し、あちらだといいますが、何故かここでジンが逆の方向を指差しました(ジンは耳がいいので何か聞こえたのかな)論争している暇はないので二手に別れます。最初は違う組み合わせでしたが、チャーリーは口を出してデズモンドと自分が一緒に行動することに。
二人で道を歩きながら、チャーリーはデズモンドを問い詰めます。まあチャーリーじゃなくても変だと思いますよね。それに最終的には助けられたとはいえ、生贄にされかけたんじゃ怒りたくもなるわな。それに対してデズモンド、キレ返します。……大丈夫かこの人。
二手に別れた筈でしたが、結局また合流してしまいました(いまいち歩いたルートがよくわからない)そして大きな木に、ヘリに乗っていた人物が宙吊りになっていました。フルフェイスのヘルメットを被っているので顔はわかりませんが、体格を見ると女性のようです。「ペニー」と半狂乱になるデズモンド。皆で手分けして、宙吊りになった人を下ろします。彼女に駆け寄り、「すまなかった」と言い出すデズモンドですが……ヘルメットの下から現れたのは、全く知らない女性の顔でした(ラテン系ぽいですね)呆然とする四人。そこで幕切れ。
多分ペニーに頼まれた人なんじゃという気がしますが……。以前クレアとチャーリーが飛ばした鳥が、回収されたという可能性はあるのかな。
これ以外では、ジャック、ケイト、ソーヤー、ジュリエットの四角関係(なのか、これは)に続きがありました。ソーヤーがケイトに声をかけようとすると、何故かケイトは着替え中(サービスシーンかい? まあ普段は野郎の半裸が多い番組ですが)ソーヤーはケイトに誘いをかけますが、ケイトはムードがないと駄目、せめてBGMぐらいや用意して、と軽くかわしてしまいました。ちょっとあてが外れた感じのソーヤー。
夜になると、ジャックが食料置き場で食事の用意をしていました。メニューはオートミール。ケイトは彼に声をかけます。……結局本命はそっちなの? でもソーヤーに誰か女性がちょっかい出したら、今度はそっちへ行きそうな気もするんですが……。普通に会話しますが、最後にジャックはオートミールの容器を二つ抱え、ジュリエットのところに行って食事を始めてしまいました。唖然とした表情でジャックをみつめるケイト。
多分ジャックからしてみれば「ジュリエットは孤立してしまうだろうから、せめて自分が近くにいて一人ぼっちにならないようにしてあげよう」ぐらいの気持ちだと、思うんですが。でもジュリエットを皆になじませたいんなら、逆効果になっちゃう可能性も高いんですけどね、それ。
ケイトはその場を飛び出し、ソーヤーのところへ飛び込んで関係を求めます。
……あのー、それじゃあソーヤーを逃げ場所にしてるようにしか見えませんが? そういうことするとLOSTの女性視聴者の8割を占めるといわれる(←ウソ。でも人気あるのは確か)ソーヤーファンの反感を食らいますよ?
しかしソーヤーの方も「据え膳食わぬは男といわず」とばかりに相手してますけど、変だって思わないんでしょうか? どう考えてもおかしいでしょ? と、TV見ながら突っ込んでいたら、弟に「ソーヤーがそこまで気が回ったらソーヤーじゃないよ」といわれてしまいました。確かに。
一夜明けて、何やら機嫌良さそうな表情でジャックのところへ行くソーヤー。いない間に進展があったとか言い出すので、てっきり「お前のいない間にリーダーは俺だと決まったぜい!」と言っちゃうのかと心配したんですが、幸い違いました。純粋にケイト絡みだけらしい。
ソーヤーと海岸で卓球をするジャック。今回はソーヤーの方が有利なようです。無邪気に喜ぶソーヤー。どうやら以前、ジャックに得意のカードで負かされたことが相当ひっかかっていたようです。ところが世間話のついでに、ジャックが昨夜のことをぽろっと話してしまいました。ジャックよお前はいつの間に「天然引っ掻き回し」の技を身につけたんだ。そういうタイプじゃなかった筈なのに。
なんでケイトが自分のところに駆け込んで来たのかに気づき、なんだか傷ついた様子のソーヤー。まあ、嬉しくはないでしょう。とはいえ、このことでジャックにあれこれ突っ込んでも仕方がありません。第一、ジャックとジュリエットが仲良くなるのは、ソーヤーからしてみれば「どうぞどうぞご自由に」の筈です。
結局ジャックとは卓球の試合をするだけに留め、ソーヤーは音楽テープ(フィル・コリンズの曲)を持って、ケイトのところを訪れます。そしてケイトに、さりげなく自分が知ったことを伝えるのでした。
ところでテープはバーナードの持ち物だそうですが、やっぱりBGMとして利用してるんでしょうかね?
来週はサン絡みの話のようです。ジュリエットはサンがいつ妊娠したのか調べたいようですが、なんか怖いことになりそうな気がするなあ。ジュリエットの境遇や研究を考えると、お腹の子や妊婦に危険を及ぼすようなことはしないだろう、とほぼ断言できます。貴重な成功例をわざわざ自分からつぶす研究者はいません。ですが、サンからすれば受胎した日がわかるのは怖いんじゃないでしょうか。島に来てからなら問題ありませんが、島に来る以前だったら……!
でも、個人的にはジンの子であってほしいです。ジンが可哀想すぎる。
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