Lost: Complete First Season (7pc) (Ws Ac3 Dol)
今週はソーヤーが中心。彼の物語で重要な役割を占めるのはケイト、次いでジャック。後はロックもかな?
それ以外ではチャーリーの話が多少進行。全体的に「映ってる人が少ないなぁ」と感じる回でしたが、話の内容は結構濃かったように感じます。
前回がイーサンお亡くなりだったから、今回は脇道ってとこでしょうか?
冒頭はまずソーヤーの回想シーンから始まります。幼い彼の心に刻まれたトラウマ、それは母が自分をベッドの下に隠し、その後父に殺され、父もまた自殺してしまうというものでした。(話は逸れますが、アメリカの映像作品の「子供時代」って、すごくイメージにぴったりの子連れて来ますよね。X-FILEのモルダーの子供時代とか、ほんとそっくりだったもんな。映画ミスティック・リバーもそうだし)
さてソーヤーが目覚めると、彼のキャンプ(?)を何故かイノシシが襲っています。しかも、雨よけにしていたビニールシートを持って行かれてしまいました。怒るソーヤー。
イノシシを追ってジャングルに駆け込んだソーヤーでしたが、イノシシは姿をくらました後。しかも不気味な囁きを耳にします。
ジャックは再び銃をケースに戻して鍵をかけます。が、ソーヤーだけ返していません。まあ彼はカササギですから、例によって巣に溜め込んでいるんでしょう。それを懸念するサイード。ソーヤーと話をしますが、埒が開きません。相性は悪くないと思うだけどな〜、この二人。少なくともジャックよりは、サイードの方が相性いいんじゃないのかな、ソーヤーは。
ケイトは「私なら戻させることができる」と言います。実際、ケイトはこのメンバーの中では、一番ソーヤーのことがわかっているような気がします。それが今後どうなるかまではちょっとわかりませんが。ジャックはやや不満そうです。前から思っていたんですけど、ジャックって「溜め込み型」っぽいですね。真面目君にはよくあることですが。
ソーヤーはイノシシに仕返しをしに行くといい、銃を片手にジャングルへ向かいます。ソーヤーそれは無謀だろう。君にはロックのような、ジャングルを安全に歩く為のノウハウは為さそうだけどな。案の定、イノシシの跡ではなくブーンの跡を追っていました。ケイトが来てくれなかったら、ジャングルの中で迷子になっていたんじゃないのか。
例によって「悪ぶってみたい思春期なお年頃」ソーヤーは、ケイトにあれこれ言います。それを軽く流すケイト。結局、ケイトと一緒にイノシシの跡を追うことに。一日では見つからず、ジャングルの中でキャンプを張ることになります。
夜、ケイトと差し向かいで焚き火を囲みながら酒を煽るソーヤー。飛行機の残骸から見つけた戦利品だそうです。お互い「ない」ゲームをしながら酒を飲みます。ケイトは結婚暦があるそうです。彼女、まだまだ秘密が多そうだな。
ところでソーヤーがピンクのシャツねえ……どんな格好、していたんだろう。流行って、過ぎた後で思い返すと「なんで流行ってたのか」よくわかんなかったりしますよね。ソーヤーも思い出して時々頭かきむしりたくなるのかしら。
夜が明けてみれば、またしてもイノシシに荒らされています。しかもご丁寧なことに、荒らされたのはソーヤーの荷物だけ。ケイトの荷物は無事です。ソーヤーはイノシシに恨まれているんだと言いますが……イノシシが恨むつったら、誰を差し置いてもロックじゃないのか。奴が一番、恨みを買っているだろう。
と、そう思ったらロック登場。今日は舎弟一号はいないようです。ロックを見習って、強い男になるべくジャングルで荒行でもしているのかもしれません。蔦につかまって雄叫びあげながら木から木へ渡ったりとか。
……バカな話はさておき、ロックは持参してきたコーヒーを薦めながら思い出話をします。幼い時に体験した妹の死と、それにまつわる「白い犬とワルツを」な話を。ロック、益々謎な男になってきたなあ。似合ってるけど。
ソーヤーはとりあわず、二人はロックと別れてジャングルの奥へと向かいます。
エピソードの合間合間に、ソーヤーの過去が入ります。彼がシドニーに来たわけ。家庭を壊した男がシドニーにいると言われ、ソーヤーは銃を手に彼の許へ向かいます。が、どうしても撃てず、そのまま帰って来てしまったのでした。
そのままバーで酒を煽っていたのですが、そこにいあわせたのがなんとジャックの父親(この時点ではソーヤーはそのことを知らない)
彼は外科医だといい、ソーヤーと同じくらいの息子(当然ジャック)がいると言います。息子は自分を嫌っていると思っているけれど、自分は息子を愛していると。自分に貫くことのできなかった正義を貫いた息子は、ジャックの父にとっては誇りでした。でも、ちゃんと向き合うことができない。ボタンをかけ違えてしまった親子。そしてそれを伝えることなく、彼は死んでしまったのです。
ジャックの父はソーヤーに「やりかけたことをやりとおせ」と言います。それは彼が誇る息子のジャックと同じ行動。ですが、ジャックが貫こうとしたのが正義であるのに対し、ソーヤーが行おうとすることは、褒められたことではありません。もちろんその事実を、ジャックの父は知らないのですが。
ソーヤーは決心し、仇を撃ち殺します。が、いまわの際から漏れた彼の言葉は、思ってもみないことでした。情報をくれた男に彼は借金があったのです。ヒッブスはソーヤーを騙して、金を返さない彼を射殺させたのでした。その事実に呆然とするソーヤー(というか、相手に確認してから撃っても良かったんじゃないのかソーヤー)
ところで、ブーンの過去で登場した「警察にて引っ立てられて行くソーヤー」って、この時のこと、ではないですよね? だったらオーストラリアで裁判やんないといけないから、ブーンとは同じ飛行機に乗れないよなあ。これで訴えられたらソーヤー、十年単位でクサい飯食べないとならないだろうし。謎だ。
イノシシを追うソーヤーとケイト。ソーヤーはイノシシの子供をエサに使おうとしますが、ケイトに邪魔され失敗。親のイノシシと向かうソーヤーですが、結局両者動けず……。
さて、ここで気になるのがロックの話。もし、このイノシシに誰かの魂が乗り移っているのだとしたら、それは誰でしょうか?
私は、ソーヤーの父か母ではないかと思います。なんとなくですが。
ジャングルから戻ってきたソーヤーは、ジャックと話をしますが、その時にちょっとしたことから、バーで会ったのがジャックの父だと気づきます。まあ今回はこれでビンゴだからいいけど、ボストンっ子にとって「レッドソックスネタ」ってお馴染みみたいだよ。ボストン・リーガルでも使われてたし。
この後で弟に「レッドソックスってなんでそんなにネタになるの?」と訊いたら「日本で言うなら阪神みたいなチームなんだよ」という答えがかえって来ました。そんなに勝てないのか。
押し黙っちゃったソーヤーが怖い。この後どうなっちゃうのやら。
一つ重要なのは、ジャックの父の言葉がソーヤーの決行のきっかけになったことは確かです。ですが、最終的に決断したのはソーヤーです。ここで、そのことを認められる人というのは、本当に「強い心」を持っているんだと思う。でも、そんな人ってとても少ないのよね。ソーヤーはどっちなんだろう。
さて、ソーヤー以外ではチャーリーとハーリーによる、イーサンの埋葬がありました。チャーリーを手伝ってあげるハーリーの優しさにほろり。でも、見てるこっちはイーサンが突然生き返るんじゃないかと気が気じゃありません。焼いてその灰を海に撒いた方がいいんじゃないのか。復活しそうだ。
ハーリーはチャーリーのことを、従軍経験者であるサイードに相談します。「逆の側」と言いつつ、チャーリーを気遣うサイード。やぱハーリーって本当にいい人だわ。
ところでイーサン、本当に生き返ったりしないでしょうね? それとも2号君の出番なのかな。
予告。来週はようやくジンの出番のようです。彼にもマイケルのような、イメージを変える何かがあるんでしょうか。マイケルといえば、着々とイカダは完成しつつあるようですが……それで海に出るのはやっぱり無謀じゃないのかなあ。航海図も羅針盤もないのに。
この記事に対するコメント
「That's why the Red Sox will never win the series.」とバンビーノの呪いネタをジャック親子は使ってましたが、2年前ワールドシリーズ優勝してるんですよね(^^;)。テレビも何もない島にいるジャックに、優勝したことを教えてあげたくなりました。何でもお見通しのロックが「今頃ボストンが優勝してるはず。呪いは解けるんだ」なんて言って悟ったら面白かったのに(笑)。
あのイノシシは誰だったんでしょうね。ロックの母の前に現れた犬は癒してくれたからいいですけど、イノシシはソーヤーをアタックし続けてるし。凶暴なイノシシの話を聞いて、「妹の魂が甦ったと母は信じていた」と話すロック、一体何が言いたかったんでしょう(^^;)。謎だ・・・・・
>「警察にて引っ立てられて行くソーヤー」
私も、あの殺しとは関係がないと思います。だって、証拠なさそうだし…。でも、何やって捕まったんでしょうね。また何かワケありなのでしょうか。
>イノシシに誰かの魂が乗り移っているのだとしたら
そうなんですよ。私もここがよくわからないのですが、「報いがくる」という夢のあとで現れているので、あのエビ売りのおじさん?、でも、それじゃロックの言葉とつながらないので、よくわかりませんねえ(^^;)。
ジャックもジャック父も、レッドソックスの優勝のこと知らないんですよね。あの世にいるジャック父はともかく、ジャックは島から出られたら、優勝のこと知って残念がりそうです。
ロック、そこまでお見通しだったら色んな意味で怖すぎますよ。既に充分怖いですけど。
ロックさんって要するに「あのイノシシは君を愛してるんだよ」と言いたかったんだったりして。だって、イノシシの恨み買ってる人といえば、間違いなく彼がナンバーワンですし。
アタックは親の躾心がはたまたソーヤーと同じで素直になれないだけか、どっちでしょうね。
裁判まで行ってたとすると、時間的にもあわないですよね。なんかちょっとした軽犯罪?
ふと思ったんですが、ソーヤーとブーンはお互いのこと、憶えてないんですかね。たったあれだけのすれ違いなんで、憶えていなくても無理ないですが。
>イノシシ
あれは本当にわかんないですよね。ただ、ソーヤー本人に怪我がないところを見ると「復讐」ではないんじゃないかという気がします。
「死んだ者はいつか必ず甦る」ってこと? それはそれで怖すぎるしなあ。
ロックさん理屈は難しすぎます……。
ピンクのシャツで80年代といえば、やはりpreppyしか考えられないんですけどw preppyなソーヤーっていうのもかなり笑えます。
確かに、なぜ警察に引っ立てられていて、815便に乗れているのか、謎です。オーストラリアでは拳銃の所持だけでも違法だ、って最初に銃を買ったときに釘を刺されているので、殺しの容疑者としてではなく銃の不法所持ということで捕まり、国外退去処分、あたりが妥当なところかなぁ、って思っていますが。
preppyってなんだろうと思って、今検索かけてみたんですが「私立高校生のファッション」なんでしょうか?
今はダレダレのソーヤーが昔はその格好というのも、想像してみると結構凄いものがあるかも。
やっぱり殺しの容疑者として引っ張られた、というのは考えにくいですよね。でも、ということはエビおじさんの事件は、迷宮入りしてしまったんでしょうか?
preppyは日本でいえば「ハマカジ」みたいな感じでしょうか。ラコステのアリゲーターマークのついたニットのベストの下にピンクや黄色などパステルトーンのシャツを着て、下はチノパンにデッキシューズ。80年代の前半からなかばにかけてJAP(日本人じゃなくてJewish American Prince/Princess)たちの定番だった服装です。
ソーヤーの過去がジャックの過去と交錯してますから次回を待てってことなんでしょうね(汗)。
preppyに関する説明、ありがとうございます。
そういう格好のソーヤー……うーん、似合うんだか似合わないんだか。80年代ってことはソーヤーもまだ若い(失礼)だろうし、案外可愛いかもしれないですね。
多分まだ先は続くでしょうね……来週はジンみたいですし。マイケルが作っているイカダはどうなるのかな。