欧米文化に浸かってます

好きな海外作品のことや、スイーツ作りのことなどを。
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大惨事の検証 致命的な猛暑

今年は超がつく程日本列島は暑かったですが、さすがに5000人もの死人は出ませんでした。
ところがパリでは2003年の猛暑で、5000人もの死者が出たというから驚きです。パリだけでなく、フランス全土で一万オーバーしたというから恐ろしい。番組ではこの他に、90年代のアメリカのシカゴで起きた熱波も取り上げていました。
そういやここ数年日本では、夏になると「熱中症」の文字が踊るようになりましたが、あれっていつ頃からでしたっけ? もう記憶がはっきりしないなあ。

それにしても、フランスの保健省の役人が「大したことない」と言い切ったせいで対策が遅れて人死にが増えた、という話にはなんだかぞーっとしました。その一日前にパリに残った緊急病棟の医者の先生が「このままではいけない」と断言していたにも関わらず。その後このお役人がどうなったかまでは出てきませんでしたが、きっと四方八方から責められまくったことと思います。というか、その場にいない役人より、その場にいるドクターの言葉の方がずっと重いのと違いますか。



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恐怖と緊迫の事件簿

今ちょっとドラマが中休み期に入っているので、レビューをあげられる番組がありません。というわけで、ナショジオの「恐怖と緊迫の事件簿」の感想でも。

エピソード2「敵地に墜ちたパイロット」
ボスニアで撃墜されてしまったアメリカ空軍パイロットの話。飛行機は撃墜されたがパイロットは辛くも脱出。だが落ちた場所は森とはいえ敵地だった。敵対勢力が探す中、必死で逃げて連絡を取ろうとする話。
よく助かったものだなあと思う。驚いたのは当時彼を捕まえようと陣頭指揮を執っていた人も、TVに出て喋っていたことだった。逃げられた当時は煮え湯を飲まされたような思いでいたのではなかろうか。あまりその辺りはわからなかったが。

エピソード3「地獄の高潮」
オーストラリアのシドニー/ホバートで行われるヨットレースが、すさまじい嵐のせいで地獄のサバイバルレースと化してしまった話。早めに棄権すれば危ない目にあわずに済んだのだろうが、多くは嵐と対決することを望んでしまった。結果として幾つもヨットが転覆してしまい、救助チームは嵐の中必死の捜索活動を行うこととなる。
ふと思ったのだが、これが日本だったらヨットレースの出場者達には非難の集中砲火が浴びせられたのではないだろうか、ということ。おそらく自己責任という言葉がまた、飛び交ったのではなかろうか。だが番組内では一度もそのような言葉は出てこないし、救助に行った人達も「助けに行くのが当たり前」というようなスタンスだった。根本的に考え方が違うのか、それともあえて映さなかっただけなのか。
驚いたのは優勝したヨットのデザイン。日の丸の帆に「さよなら」と書かれていた。他の船を遥か後方に引き離す、という意味合いでつけられたのだろうか。

エピソード4「アポロ13」
アポロ計画のひとつ、アポロ13号。13号は2台の先輩のように、月面着陸する予定であった。だがミッション中にタンクが爆発し、乗組員達は死の危機に晒される。
初めて知ったのだが、この頃アポロ計画は一般層にはやや飽きられており、TVなどでもニュースの価値がないとされてあまり報道されなかったのだそうだ。それが突然の事故で、一気に国中の注目を集めてしまった。皮肉な気もする。
このままでは乗組員達は地球に帰って来ることができない。地上のチームは頭脳を結集し、彼らを生きて地球に戻す為、あの手この手を考える。そして、乗組員は生きて戻って来ることができた。これは、素晴らしいことだと思う。事故は悲惨だ。だがこの事故から得たものも多かっただろう。
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大惨事の検証 橋の倒壊

八月に放映した方が良かったんじゃないかと思えるエピソード。今年の八月にミネソタのミネアポリスで大規模な橋の崩落事故があり、複数の死者が出たことは記憶に新しい。事故が起きた時点でエピソードの順番を入れ替えても良かったのではないだろうか。

この番組は当然事故以前に作られたものなので(今年の八月の事故が検証番組になるのは、よくて一年先だろう)その事故は出てこない。取り上げられるのはサンフランシスコの地震でベイブリッジとサイプレス高速道路橋が崩壊した事故と、オクラホマで橋脚に荷船がぶつかって倒壊させてしまった事故だ。目撃者や生存者の証言と、専門家の意見を交えながら番組は構成されている。早い話いつもの構成だ。

驚いたのは、どちらの橋も老朽化が進んでおり、危険な状態にあったということ。そしてそんな危険な橋が、アメリカ国内に数多くあり、早く手を打たなければ危険だと、番組に出演した専門家達が口をそろえて進言していたことだった。ずっと前から警告は行われていたのだ。この警告に従い橋を調査して、なんらかの手を打つことだってできた筈なのに、何も行われていなかった。番組を見ながら背筋が寒くなった。

恐ろしいなと思ったのは、オクラホマの事故の方は橋がアーチ型になっていた為、崩れていることにドライバーが気づけなかったことだ。その為何台もの車が橋から落ち、水に沈んだ。
この事故の一部始終を近くの小船から二人の釣り人が見ていた。二人は橋が崩れるとすぐに携帯で救援を呼び、ドライバー達を止めようと声を張り上げ、手を振り回した。だがこの距離では声など届く筈もない。挨拶をしてくれているのだと、勘違いをして手を振り返してくるだけだった。二人は随分前に買っておいた照明弾を取り出し、次の車に向けて撃った。驚いたドライバーは車を止め、事故に気づいた。
二人は更に落ちたドライバーの救助も行った。二人によって助け出された人もいた。だが多くは犠牲となった。二人は助け切れなかったことを責めていると語ったが、彼らは表彰されるべきだ。

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ヒーローズ 特番

Heroes: Season 1 (7pc) (Ws Sub Ac3 Dol Dig Slip)
Heroes: Season 1 (7pc) (Ws Sub Ac3 Dol Dig Slip)
(これは海外版です)

今度スパドラで放映される「ヒーローズ」の特番を見ました。来日の組み合わせ、グランバーグ、ラーター、オカまではわかるんですが、(グランバーグとラーターはキャストの中では知名度が高い。オカはなんといっても日本人だし加えて向こうでは大人気らしい)四人めがラママーシーなのはなんでだろう。やっぱ男前だからでしょうか(おいっ)

ちなみにグランバーグは、普段エイリアスで見てる彼と全く変わらなく見えました。ラーターはファイナル・デスティネーションの頃と比べると大分感じが変わりましたね。華やかになりました。

LOSTが放映されてからというもの、雨後の筍のように二番煎じ番組が現れましたが、大ヒットできたものは殆どなかったようです(スーパーナチュラルは大丈夫だったようですが、あれ、LOST二番煎じというよりは、バフィーの後継ですよね)

まあ、それはさておき、結構面白そうなので期待しています。しかしこの番組見てから、LOSTのダニエル・キムさんの韓国語は、韓国の人からは「この人発音ちょっと変だね」と言われてたりするのかどうかが気になったりして。
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メーデーシーズン4 再放映

今月から再放映が始まってますね。
……中華航空機が炎上したから、ってのは考えすぎか、さすがに。

ところでこのシーズン4の第一話、「奇跡の大脱出」は、飛行機が着陸に失敗し、オーバーランしてぶつかって炎上、全損するという派手な事故でしたが、三百人以上の乗員乗客は、全員機外に脱出できて無事だったという、正に「奇跡の大脱出」でした。これを見ていたので、中華航空機の事故のニュースをTVで見た時は「奇跡の大脱出、再びか」とか呟いてしまったもんです。

再放送されていたのでまた見たんですが、炎上の風景がものすごくどっかのニュース映像とかぶります。消火剤かけられて真っ白になった飛行機とか、かけてもかけても燃え続ける有様とか、燃え落ちて機体ががたっと崩れ落ちるところとか、爆発が起きるところとか、燃えつきた後の残骸が何だか焼き魚を彷彿とさせるところとか(これは幾ら何でも不謹慎か)
でも本当に焼き魚に似ているんですよ。エールフランスが「綺麗に食べ終わった焼き魚」なら、中華航空は「食べかけの焼き魚」という感じで。

乗っていたお客さんのインタビューもなんだか似ていました。「何の指示もなかったわ!」とかいきまいていらっしゃる人がいて。世の中ってどこも同じなんですね。

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ハリウッドの銃撃戦

今月からナショナル・ジオグラフィックで「恐怖と緊迫の事件簿」という新番組が始まりました。この前放映された第1回は、「ハリウッドの銃撃戦」というタイトルで、1997年2月28日に起きたアメリカ警察史上最悪の事件となった、銀行強盗から派生した銃撃戦を題材にしたものでした。
この銃撃戦、ちょっと前にディスカバリーチャンネルでも同じ題材のものが放映されていました。同じ事件ですから基本的には同じ内容の筈なんですが、ところどころ説明に違いがあり、両方見ると「正しいのはどっちなんだろう?」と思ってしまいます。

話の中身としては、関係者の話としてはディスカバリーの方が面白かったんですが(特に銀行の向かいで営業していた歯医者さんの話が良かった。それにしても、銀行の前にパトカーが集まっているのを見て「ああ、また銀行強盗か……」と思ったって、日本人の感覚からすると何だか怖いんですが)、状況は建物の位置関係を模型(あれはCGか?)で示してくれたナショジオの方がわかりやすかったです。ところで、インタビューされている人が違うのは、番組同士で牽制とかがあるからなんでしょうか。

ちなみにちょっと引っかかったのが、その場にいた女性刑事さんの服装。ディスカバリーでは丈の短いスーツ(スカート姿)にパンプスで、それじゃあ動けないんでは、と突っ込みたくなりました。もっとも、その格好だと正面から転んで動けなくなった、という話には説得力がなくもないんですが。ナショジオの方ではタンクトップにジーンズでした。本当はどっちだったんだろう?
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怪奇現象の研究

ディスカバリーチャンネルで八月から始まった「怪奇現象の研究」を見ているんですが、個人的にはイマイチかなあ……と思います。
ネタがネタ(いわゆる心霊現象)だから仕方がないんですが、はっきりした落ちがつかないことが多いんですよね。何がなんだかわからないけど怖いから引っ越して終了、みたいな……。
最近放映された2本は割と綺麗な形で落ちがつきましたが(「いわくつきアパート」の話は結構面白かった)最初の三本のイメージが悪すぎる気が。後、番組自体が間延び気味というか、三十分ぐらいで作ってくれた方が見やすいのではという気も。

映像も脅しが入る(最初の方に「ショッキングな映像が出ます」と出る)割には、そう怖くないです。あ、でも「原因不明の悲しみ」の、テレビ消したらその前に男の子が座っていた、はかなり怖かったか。

はっきりしない現象を扱う以上仕方ないんでしょうが、事故や事件の方が興味深く見れますね。
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メーデー! 航空機事故の真実と真相

シーズン4後半……なんですが。
今回で放映は一時終了するようです。それにしても、なんで金曜にやってた「衝撃の瞬間」までストップしちゃうんだろう?

エピソード6 太平洋上空でのパニック 中華航空006
1985年2月19日に起きた事故。ロサンゼルスへ向かっていた中華航空006便の第4エンジンが、太平洋の上で停止してしまう。更に機体が傾いていたのだが、操縦士は計器の異常だと思い込み、エンジンを何度も再点火する方に気を取られていた。その結果失速し、きりもみ状態となって落下することになる。すさまじい揺れにパニックになる客室。だが幸いなことに、海面に激突するまで後少し、というところで姿勢を立て直すことができた。機長はそのままフライトを続行しようかとも思ったが、無理な飛行により機体が破損しており、最寄のサンフランシスコ空港に緊急着陸する。無事に着陸したことにより、乗客からは拍手が起こった。
だがその後の調査で、状況を悪化させたのはコックピットクルーの行動だったことが判明する。長期に渡るフライトで体内時計が狂い、それにより感覚に異常が生じていた。その為、機体の傾きを見過ごしていたのだ。とはいえ、墜落せずに無事に着陸したのだから、とても幸運だったと言えるだろう。
余談だがこのエピソードの再現ドラマで、機長の顔がどうしても日本人にしか見えず、後でチェックしてみたら日系の人だった。こういうことも時々ある。

エピソード7 未確認小型飛行機
1986年8月31日に起きた事故。エアロメヒコ498便は、ロサンゼルス空港に向かっていた。また、それとほぼ同じ頃、小型の自家用機が近くの空港を飛び立った。中にはリゾート地へ向かう一家三人が乗っていた。
空港の周囲の空域は、当たり前だが大変混みあう。管制官の責任は重大だ。エアロメヒコ498便が空港へ向かう為に管制の指示を受けていた時、突然別の小型機から通信が割り込んで来た。空港の周囲に入る時は連絡しなければならないのだが、その機は入り込んでから連絡をしてきた(これは規則違反である)しかもその機との交信はなかなか上手くいかない。気を取られたその隙に、エアロメヒコ498便は小型機と衝突し、レーダーから消えてしまった。愕然とする管制官。別の管制官が近くを飛行していた別の機と交信し、エアロメヒコ498便が見えないかと尋ねた。返って来たのは「その飛行機がいた方向から、煙があがっている」という、悲しい知らせだった。
空中衝突した結果、エアロメヒコ498便はセリトスという住宅街に墜落した。番組ではそこに住んでいた一人の女性が、インタビューに答えていた。彼女はその日、スーパーに食材の買出しに行っていて、難を逃れた。だが家に残っていた家族は巻き添えをくらい、長男以外は全滅してしまっていた。
現場はまさに地獄絵図としか言いようのない状態で、至るところに損傷した遺体が散乱していた。救助と消火に当たった消防士は「あの日の記憶は黄色っぽくかすんでいる」と答えた。
よく晴れていた日にも関わらず、起きた空中衝突。大型の旅客機からは、小さすぎる小型機はみつけにくい。また、小型機のパイロットは道に迷い、地図を確認していたと思われる(その為気づくのが遅れた)また、小型機は空港に高度を発信するトランスポンダが装備されておらず、管制側には小型機の高度を知る術が無い。不幸な要因がいくつも重なった末の事故であった。
これ以降、小型機にもトランスポンダの装着が義務づけられ、また航空機に「空中衝突防止装置(TCAS)」の装着も義務づけられた。だが、これを装着していても、おきてしまった衝突事故もある。シーズン2で紹介された、バシキール航空とDHLの衝突事故がそうだ。
この事故の時に担当していた管制官は、その後、職に戻ることはなかったという。

エピソード8 紛争地域での墜落
1996年4月3日に起きた事件。アメリカ空軍所属のボーイング737機IFO21は、クロアチアの国際空港に向かっていた。搭乗しているのは、アメリカの商務省長官ロン・ブラウンを始めとするVIP達。だが、その日はひどい嵐に見舞われていた。一足先に到着していたアメリカ大使は、なかなか到着しないIFO21を懸念する。その懸念は当たった。山腹に墜落し、搭乗者は全員死亡した(一名生存者がいたが、病院に搬送される途中で死亡した)
クロアチアの状況などからテロも疑われたが、厄介なことにIFO21にはコックピットボイスレコーダーが搭載されておらず、コックピット内の状況がわからなかった。民間機には義務づけられていても、軍用機はそうではないのだ。驚きである。
調べたところ、クロアチアの空港の装備が古く(内戦の後だから仕方がないのだが)、誘導システムが使いにくかったこと、IFO21の方にも必要なシステムが搭載されていなかったこと、などが判明した。天気がもっと良ければ、違った結果になっていたのかもしれない。事故の多くは、夜間か悪天候で起きる。この時は両方だった。

エピソード9 方向感覚の喪失
2004年1月3日に起きた事故。パリに向かう予定だったフラッシュエアライン604便は、朝早くシャルムエルシェイクの空港を飛び立った。乗客はほとんどがフランス人観光客だった。が、飛び立ってすぐに機体が傾き、海面に突っ込んで全損した。乗客の一人の女性は、墜落する直前に甥に携帯で通話を入れており、彼女の最後の悲鳴が留守電に残っていた。
この機に搭乗する予定だったが、離陸の時間が早すぎた為一便遅らせた一家もいた。墜落の時間に、子供が突然泣き出したという。世の中には、不思議なこともある。
フラッシュエアラインはエジプトの格安航空会社だ。この手の航空会社は、サービスを削り、機体を休ませないで飛ばせ続けることで成り立っている。サービスは削られてもかまわないのだが、機体のメンテナンスを怠るのは止めにしてほしいものである(今回はそういうわけではなかったが)
機体のほとんどが深海に沈んでしまった為、回収作業は難航した。かろうじてコックピットボイスレコーダーと、フライトデータレコーダーは回収できた。だが異常らしい異常はみつからない。調査も難航した。
この日はまだ日が昇っておらず、フラッシュエアライン604便は暗闇の中を飛行することとなった。調査団は、それにより機長が一時的に空間識失調症になったのでは、と推測した。これは、誰にでも起きうる現象だ。それにより、機体の傾きがわからなかったではないかと。
乗員の中で、副操縦士だけは機体の傾きに気づいていた。だが彼は新米で、大ベテランの機長に意見することは適わなかった。コックピット内の上下関係は、時折このような悲劇を生んでしまう。テネリフェで起きたあの最悪の衝突事故のように。

エピソード10 ゴースト 
2005年8月14日に起きた事故。番組では触れられていなかったが、この事故は発生後、奇妙なデマが飛び交って状況の把握を難しくさせた(「乗客の遺体は凍っていた」「墜落時には全員が凍死か窒息死していた」など)
キプロスのラルナカを飛び立ったヘリオス航空522便は、ギリシャのアテネに向かう予定だった。だが突然、通信が途絶えてしまう。ギリシャ領空に入ったが、相変わらず管制官の呼びかけに答えない。事態を重く見たギリシャは空軍の戦闘機を出撃させ、様子を探らせる(テロが疑われていた)コックピットでは副操縦士が倒れており、機長の姿は見えなかった。機長の席には誰かが座っており、戦闘機のパイロットが手を振ると手を振り替えした。窓から見える乗客は、いずれも酸素マスクをしたまま意識を失っていた。
ヘリオス航空522便はしばらくアテネ上空を旋回していたが、やがて燃料が切れ旋回し、山腹に墜落した。
調査の結果、コックピット内にいたのは、事故機に搭乗していた客室乗務員だと判明した。彼はパイロットになるのが夢で、勉強もしていた。また、回収されたコックピットボイスレコーダーには、彼が管制に助けを求めている声が録音されていた。悲しいことに、無線の周波数がキプロスに設定されたままだった為、届かなかったのだ。
事故の原因は、機体のメンテナンスの際に与圧の為のスイッチが、オートからマニュアルに切り替えられてしまっていたことだった。通常はオートに整備士が戻しておくのだが、この時はたまたま忘れてしまったのだ。パイロットは当然オートになっていると思っており(点灯したランプは、強い朝の光で見えなかったらしい)、まさか与圧システムが正常に作動していないとは思っていなかったのである。アエロペルーの事故と同じく、些細なミスが命取りになってしまった。また、減圧が起こった時、客室の酸素マスクは自動で落ちるのだが、コックピット内のそれは自動では落ちてこない。この為事態に気づくのが遅れてしまったようだ。
客室乗務員は予備の酸素マスクや酸素ボトルを使い、最後の最後まで機体と乗客を救おうとした。彼の気持ちを思うと切ない。


今回の放映はこれで終了なんですが……アメリカのウィキペディアを見ると、シーズン
4は全部で12エピソードあるみたいなんです。(大韓航空007便の誤撃事件と、タイ航空とシンガポール航空の衝突事故)この2エピソードが放映されないのは何故? ウィキの情報が間違っている可能性もありますが。
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メーデー! 航空機事故の真実と真相

シーズン3後半について。

エピソード6 誤認
1988年7月3日に起きた事件。時はイラン・イラク戦争の最中。この時に空港を飛び立ったイラン航空655便が、アメリカ海軍のミサイル巡洋艦ヴィンセンスに軍用機と誤解されて撃墜されてしまう。ごく普通の民間機で、中には大勢の子供達が乗っていた。当然イラン航空655便は墜落し全損。生存者はいなかった。
番組はほぼアメリカ側の視点から進み、なぜこのような誤認が行われたのかを中心に語られる。恐ろしいなと思ったのは、イラン航空655便は上昇しておりレーダーにもそう表示していたのに「下降している」とレーダーの担当が思ってしまったこと。強い思い込みや暗示にとらわれると、人は目の前の事実も認識できなくなってしまうのだ。
ただあまりにもアメリカ側の視点から話が進むので、イランの人がこれを見たら「言い訳ばかり」と感じてしまうのでは? という気にさせられてしまった。
この事件で亡くなったイラン航空655便の機長の兄が、番組のインタビューに答えて喋っていたのには驚いた。アメリカに少しでも文句を言いたかったのかもしれない。

エピソード7 ヘリコプターへの落雷
1995年1月19日に起きた事故。ブリストウ社のヘリ、56チャーリーは北海油田にある掘削基地へ、作業員を運ぶのが仕事だ。北海油田は危険な場所だが、それだけに実入りも大きい。万が一に備えて作業員はゴアテックスの服(浸水を防ぐが浮力はない)を着込み、海中に墜落した時の為に脱出訓練も受けている。
この日、天気は荒れていた。56チャーリーは途中までは何なく飛行していたが、近くまで来た時に衝撃が走りコントロールが利かなくなった。救難信号を発し、それでも何とか目的地にたどり着けないかと飛行を続ける56チャーリー。だが本体が回転してしまうようになり、メインローターを止めなくてはならなくなった。メインローターを止めれば落ちる。ヘリコプターには浮きがついており、これをタイミングよく膨らませれば、しばらくは海上で浮いていられる。56チャーリーは何とか海に浮かぶことができた。更に救急ボートを膨らませるが、二つあるボートのうち片方が風で吹き付けられ、乗り込むことができなくなってしまう。仕方なくもう片方に乗り込むが、定員オーバーだった。強風に雨、更には捨てたはずのドアがボートを傷つけ、絶体絶命の乗員達。だが墜落したヘリを探していた同社のヘリ、56ブラボーが遭難者を発見。56ブラボーの通信により、全員が救助艇に救出された。
事故の原因はテールローターに雷が直撃し破損したことだった。本来飛行機やヘリコプターは落雷を受けても、電気を外へ逃がすような構造になっていた。だが規定が作られたころ、テールローターは通電性のよいグラスファイバー性だったのに対し、現在は炭素素材が使われるようになっていた。この素材では落雷のダメージを軽減しきれなかったのだ。
現在、飛行機にも炭素素材が使われるようになっているという。いつかは落雷で大事故が起きる可能性が高くなりつつあるのだが、その事実に気づいているのだろうか。

エピソード8 エジプト航空990便の悲劇
1999年10月31日に起きた事故。ロサンゼルスからカイロに向かう予定のエジプト航空990便が、飛び立ってまもなく突然海に飛び込んでしまった。この飛行機は長時間のフライトの為、メインと交代要員、二組の機長と副操縦士が乗り込んでいた。だが飛び立ってすぐ、交代要員の方の副操縦士が「眠れないから操縦を変わろう」と言い出し、自分よりはるかに年下だったメインの副操縦士を追い出してしまった。それからしばらくして、機長がトイレに行った。その間に副操縦士は操縦桿を傾け、機体を海へ突っ込ませた。機長は明らかにおかしいことに気づき、すぐに操縦室へ戻って(大変なGがかかっているというのに)手を尽くそうとしたが、遅かった。乗員乗客全員が犠牲となった。
調査の結果、アメリカは副操縦士が乗員乗客を道連れに自殺をはかったと主張し、エジプト側は昇降陀の故障と主張した。
結局のところ真相はよくわからない。だが機長が戻った時に副操縦士が何も言わなかったこと(普通だったら「○○がおかしい」と機長に言うだろう)を考えると、やはり自殺のように私には感じられる。もしかしたら、かつて羽田沖に突っ込んだ日航機の機長と同じく、この副操縦士は精神を病んでいたのかもしれない。

エピソード9 コックピット内の子供
1994年3月22日に起きた事故。モスクワから香港に向かっていたアエロフロート593便が、シベリアの山の中に墜落し全滅した。
アエロフロート593便の機長はこのフライトに、自分の15歳の息子と11歳の娘を伴っていた。そしてフライト中のコクピットに子供達を入れ、操縦するところを見せるのみならず、操縦席に子供達を座らせ操縦桿を握らせた。自慢の職場をわが子に見せたいという気持ちはわからなくはないが、そういうことはせめて止まっている間にやってほしいものだ。
軽い気持ちからしたことだろうが、機長の息子は操縦席に座っている間、操縦桿を押していた為に自動操縦のスイッチが解除されてしまう。エアバスでは自動操縦は解除されてもメッセージなどは流れず、小さなランプが消えるだけで、その事実に誰も気づけなかった。結果として機体は次第に傾きだし、最後はコントロールを失って失速し急降下した。操縦士達は必死で操縦桿を引き、機体を立て直そうとしたが無駄であった。
調査の結果エアバスは自動操縦に逆らうと、自動操縦が解除されてしまうという特性があるのだが、この機の操縦士達はそれを知らなかった。また、機体を立て直そうと必死で操縦桿を引いたが、正解は「操縦桿から手を離す」で、そうすれば自動的に機体は立ち直った筈だった。もちろんその事実も知らなかった。

エピソード10 ハイジャック犯への罠
1996年11月23日に起きた事件。エチオピア航空961便(愛称はズールー)は、アジスアベバからナイロビを経由して、アビジャンに向かう予定だった。だが離陸してまもなく、三人組の男達にコクピットに侵入され、のっとられてしまう。男達はコックピット内部の消防用の斧で副操縦士を攻撃して追い払った後、「爆弾を持っている。逆らえば爆破する」と言った(おそらくこれは嘘だったと思う)機長は従うしかなかった。
男達の要求はオーストラリアへ向かうことだった。だがズールーにはナイロビへ飛べるだけの燃料しかない。機長は無理だといい、燃料計を指差すが、男達は聞く耳を持たなかった。この種類の飛行機は十一時間は飛べるはずだというのだ。それは燃料が満タンの場合だと機長は言うが、ハイジャック犯は頭が悪いのか理解しなかった(燃料計がデジタル表示だったのがいけなかったのかもしれない)
機長はハイジャック犯を欺き南へ飛ぼうとする。外洋へ向かえば途中で燃料が切れ墜落する。海岸線から離れなければ空港がみつかるからだ。だがハイジャック犯に気づかれてしまう。機長はナイロビかどこかで給油させてくれと言うが、向こうは譲ってくれなかった。交渉に失敗した機長は、最後の望みの綱をインド洋に浮かぶ島国コモロの空港に託す。機長は乗客に協力を呼びかけるが、応じてくれる人はいなかった(この機にはケニアの写真家アミンが乗り合わせており、彼は乗客にハイジャック犯を取り押さえようと呼びかけたが、応じてくれる人はいなかった)
とうとう燃料が切れる。エアトランサット236便(シーズン1で紹介済み)の例を見てもわかるように、ジェット機はある程度は滑空できる。計算ではコモロの空港にたどり着けるはずだったのだが、ハイジャック犯ともめている間に機長は滑走路を見失ってしまい、ズールーは海上への不時着水を余儀なくされる。機長は乗客を守る義務があるといい、機内に不時着水するので救命胴衣を着けるように、ただし膨らませないでとアナウンスした。また、ハイジャック犯人にも座ってシートベルトをするように言ったが、向こうは聞き入れなかった。
海岸にいた観光客が撮影した、ズールーの最後の姿
左の翼から海面に突っ込み、ズールーはバラバラになりすぐに海水が入り込んできた。だがパニックに陥った乗客の多くは、機長の指示を聞かず着けた時に救命胴衣を膨らませていた。その為身動きが取れなくなり、脱出できず多くの乗客が溺死した。
機長、副操縦士を含む約3分の1の乗員が助かった。ハイジャック犯は死亡した為、彼らの目的はよくわかっていない。写真家のアミンも死亡した。彼は最後までハイジャック犯を説得しようとしており、墜落時立ったままだったのではないか、と推測されている。
なお、機長はこれが三度めのハイジャックだったという。彼は現在もエチオピア航空で空を飛んでいるが、四度めがないことを祈る。
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メーデー! 航空機事故の真実と真相

シーズン3後半がまだですが、先にシーズン4前半をあげておきます。

エピソード1 奇跡の大脱出
2005年8月2日に起きた事故。トロントの国際空港に降りようとしていた便が、あせりもあってが止まりきれず、オーバーランして滑走路を飛び出し、近くのくぼ地に突っ込んでしまう。止まることはできたがジェット燃料の臭いが漂い、危険な状態に。乗客は我先にと争って飛行機から飛び出した。
そして止まってからしばらく後、飛行機は突然爆発し炎上した。燃料の残量が多かったのか、機体は全焼してしまい、翼と頭と尾翼の先が僅かに残るのみとなってしまった。
だが運の良いことに、乗員乗客は全員脱出していて一人の死者も出なかった(機長は着陸の際負傷していたが、副操縦士が担いで脱出した)あれだけの規模の事故で、誰も死なずにすんだのは正に奇跡だと思う。

エピソード2 謎の白い光
1982年6月24日に起きた事故。夜に太平洋上を飛行していた英国航空9便の周囲に、突然謎の青白い光(セントエルモの火)が現れる。窓の外の白い光のショーに驚く乗員乗客。だがしばらくして、なんとエンジンが次々と停止し始め、慌てふためくことになる。4つあるエンジンが全て停止し、飛行機はシーズン1に登場したエアトランサット機と同じく、グライダー状態になってしまう。機長は最寄のジャカルタ空港に緊急着陸することに決めるが、そこまではまだ距離があり、しかも行く手を高い山脈が遮っていた。
今の高度では山脈を越せないと判断した機長は、海上への緊急着水も計算に入れる。乗客はほぼ死を覚悟していた。高度を落としながら、最後の望みをかけて、クルーはエンジンのスイッチを入れなおし続けた。そして突然、奇跡は起きた。エンジンが再び稼動し始めたのだ。高度をあげ直し山脈を越えて、飛行機は無事ジャカルタに着陸した。着陸した瞬間、乗客の間からは拍手が起こり、客室乗務員はワインを開けて皆で乾杯した。
事故の原因はレーダーで感知できなかった、火山灰の雲の中に飛び込んでしまったせいだった。細かな火山灰がエンジンに詰まってしまったのだ。だが温度が下がると剥がれ落ち、また動くようになったのである。

エピソード3 機内炎上
1983年6月2日に起きた事故。ダラスからトロント経由でモントリオールへ向かうエアカナダ797便。その化粧室で火災が発生する。客室乗務員が消火器を噴霧し一度は収まったかに見えたが、煙が次第に激しくなり、機長はシンシナティー空港への緊急着陸を決定する。どんどん濃くなっていく煙の中、酸素マスクをかけて必死に操縦する機長と副操縦士。客室乗務員は乗客を前方に集め、濡れタオルを配り、非常用脱出口の開け方も教えた(当時は乗客には教える必要なしとされていた)
何とか空港まで辿り着いたエアカナダ797は、着陸に成功する。客室乗務員が出口を開け、乗客の避難が始まった。副操縦士は窓から脱出。機長は意識を失いかけていたが、副操縦士が消防隊員に頼み、消化剤をコックピットにかけてもらうと意識を取り戻し、自力で脱出した。副操縦士が駆け寄り、機長を機から引き離す。そして次の瞬間、飛行機内部で激しい爆発が起こった。フラッシュオーバーが起きたのだ。泣き叫ぶ客室乗務員。脱出できた人数は、全員の半分だった。残りは助からなかった。
調査が行われたものの、火災の原因はわからなかった。当時は喫煙が可能だった為、煙草による失火が疑われたが、ゴミ箱はほぼ無傷だった。原因は未だ不明である。

エピソード4 着陸ミスと事故要因
1997年8月6日に起きた事故。ソウルからグアムに向かっていた大韓航空801便が、着陸の際に誤って空港の手前の丘に墜落してしまう。空港には通常グライドスロープと呼ばれる着陸誘導装置があるのだが、この時は使えない状態だった。また、当時は夜間な上に雨が降っており、視界がひどく悪かった。この他にも幾つかの理由が重なり、不幸な事故が起きてしまった。
この機には当時十一歳の日本人の少女が母親と共に搭乗していた。事故が起きた際、彼女は幸運なことに無傷だったが、母親は重傷を負い動けなかった。母親は娘に、自分のことはいいから早く逃げるようにと言い聞かせ、娘はそれに従い一人で炎上する機から脱出した。現場に来た救助隊が真っ先に見たものは、燃え盛る飛行機をバックに泣きじゃくる彼女の姿だったという。
また、この機にはニュージーランド人のヘリコプター操縦士も乗っていた。彼は事故が起きた時ちょうど頭を下げており、期せずして安全姿勢になっていた。彼は墜落の際に片方の足を、機体から逃げる時にもう片方の足を骨折してしまった。後に彼はヘリコプター操縦士としての立場から、座席に横に金属の棒を渡すと、墜落の際にそこに足を押し付けられて骨折してしまうと訴えた。また、機内に持ち込まれた大量のアルコールが、激しい火災の要因になったとも。だが彼の訴えは聞き届けられることはなかった。

エピソード5 737型機に潜む危機
1991年3月3日、ユナイテッド航空585便がコロラド・スプリングスへの着陸を前にして突然反転し、墜落した。機体は大破、生存者はいなかった。すぐにNTSBが召集され、事故の原因が調べられたが原因が判明しなかった。
それから三年が経過した1994年9月8日、今度はUSエアー427便が墜落した。調査員達は以前のユナイテッド航空の事故とこの事故が似通っていることに気づく。が、この時も原因はなかなかわからなかった。
時間が経過して、三度目の事故が起き掛けた。だが今度は幸いなことに途中で立て直し、墜落は免れ無事に着陸することができた。そしてこの二つの事故と一つの未遂から、とうとう事故の原因が判明することになった。原因は特定の条件下で、方向舵内部のアクチュエーターが作動しなくなり、操作とは逆に方向舵が作動してしまうことだった。数年がかりとはいえ、ついに謎は解き明かされた。
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