のだめカンタービレ 1~12巻セット
二ノ宮 知子
今秋は千秋とのだめのコンチェルトとSオケの解散をメインに、彩子のぶつかる壁やRSオケ発足、佐久間さんと千秋の邂逅と結構盛り沢山。相変わらず楽しいですが、先週がすごく良かった分、今週はちょっとトーンダウンしたかな? という感じも否めず……。
この作品が1クールドラマであることを考えると仕方がないのですが、原作ではSオケの解散となる時に4年生である真澄ちゃんや鈴木姉妹は卒業します。真澄ちゃんの「聞いて、私の愛のサウンド・オブ・パーカッション」は、卒業演奏会のメンバーに選ばれて千秋と共演するという、真澄ちゃんのエピソードの中でも屈指の見せ場シーンです。卒業演奏会を出せないし時間が押してるから仕方ないのですが、ゲーセンはちょっとなあ……。鈴木姉妹も卒業演奏会に出られて実力を認められるのに。
後これもしょうがないんですが、彩子の壁の話。原作では学祭で演じた「コシ・ファン・トゥッテ」というオペラの設定を絡めて上手に説明されるのですが、ドラマは漫画と比べて説明を入れにくい為、その辺りが全部カット。その為、彩子が菅沼の台詞で歌と向き合い壁を越えるシーンもなくなってしまいました。こちらも彩子の見せ場シーンなだけに、ちょっとがっかり。
逆に良かったのは裏軒での佐久間さんとのシーン。ミッチーの佐久間氏はなかなかにハマってました。あのポエムをちゃんと読み上げてくれたところが拍手。ミッチー、本当に陶酔してるみたいで爆笑でした。河野さんの冷静な通訳も。
千秋の「クラブハウスサンドとエスプレッソ」のシーンもちゃんとあったし。裏軒のスペシャルぶりは今後もさりげなく出してほしいです。
ドラマオリジナルの追加シーンとして、峰パパがサンドを出前に行くのは良かったと思います。峰パパの息子溺愛ぶりも峰のいい人ぶりもちゃんとアピールされてるし。
来週からはRSオケ発足として、黒木と菊池が登場しました(黒木役は純情きらりで達彦さんの役やってた人ですね。菊池は誰だろう……あまり日本の俳優詳しくないんでわかんない)黒木君役はヴィジュアル的にもぴったりですね。人気投票でも上位に食い込む人気キャラですし、上手く使ってほしいです。菊池君の女グセの悪さもちゃんと出てくれそうだ。
そして、これは出すのは無理かなあと思っていた木村もちゃんと出て来たのが嬉しい。マネージメント能力発揮のシーンはちゃんとあるのか? そして峰に「沙悟浄」とちゃんと呼ばれるのか?
話の流れを見ると原作とは異なり、桜もRSオケ所属になるみたいですね。でも、カー君とのカップルは成立してないことになってるのかな。ちょっと残念です。
予告を見る限りでは、峰と清良の「結婚〜!」のシーンはあるようです。お気に入りの峰の台詞「好きだ!」と、「心おきなくウィーンに戻っていいぞ。そして戻りたくなったら、こいつより凄いタイトルたくさんとって戻ってこい!」はあるんでしょうか?